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検出器ホールに乳房を入れるだけで検査できる乳房専用のPET装置です。高性能検出素子を搭載し、解像度と感度を高めることで、全身PET検査だけでは難しかった小さな病変の診断に有用です。特に日本人女性に多い高濃度乳腺の方の診断に適しているとされています。
乳房を取り囲むように検出器を円周上に配置しており、被検者は乳房を検出器ホールにセットするだけで、乳房を圧迫されることなく検査を受けていただけます。
検査に伴う負担をできるだけ和らげられるよう、随所に女性の声を取り入れ、女性の視点で設計されています。やわらかなフォルムのデザインが検査前の緊張感を取り除きます。
ベッドはうつ伏せの姿勢をとりやすい形状で、マットの表面は柔らかく内部は検査姿勢が保ちやすい、やや硬めのダブル構造です。また乗り降りや介助のしやすい高さで検査準備もスムーズに行えます。
検査時に乳房を検出器ホールにセットするだけでよく、乳房を挟む操作は必要ありませんので、検査準備が短時間で行えます。うつ伏せ姿勢をとることで検査中は乳房が動きにくく、安心して検査を進めて頂けます。
全身用PET装置と同様に、円周上に検出器を配置しており、乳房の断層画像を得ることができます。また、検出器を乳房に近接配置することで微量の放射線を高感度に検出します。
全身用PETよりも小さい検出素子を搭載することで高解像度化を実現し、微細な薬剤分布の観察を可能にしました。また、直交三断面画像のボクセル・サイズは等間隔で、視野内で均一な高解像度画像を提供します。
mini-DERENZOファントムによる画像比較
全身用PET装置ではロッドサイズ2.4mm以下は描出されていませんが、
Elmammoでは明瞭に描出されています。
微量の放射線を感度良く検出するために、検出器を乳房に近接配置するとともに、臨床用PET装置として世界で初めてDOI技術*1を採用しました。高精度な検査を実現します。
DOI検出器により、シンチレータのどの深さでガンマ線を捉えたかを識別可能
解像度の向上と吸収・散乱線補正技術の応用により、高い定量性を確保しています。また、病変部の悪性度を数値評価するSUV*2診断にも対応しています。
従来型検出器では視野中心ほど解像度が高く、視野端ほど解像度が低下するため、
視野端で定量値を過小評価 DOI検出器では解像度が維持され、視野端まで定量性を確保
*1)DOI(Depth of Interaction)技術:検出素子内のどの深さで放射線が捉えられたかを識別する技術で、高感度と高解像度を両立できる。
*2)SUV(Standardized Uptake Value):FDGの腫瘍への集積の強さを表す簡易指標で、一般にSUV値が高いと悪性度が高いという簡易指標「SUV=PET画像(腫瘍の放射線濃度)÷(放射能投与量÷体重)」にて計算される。
※)本装置は、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)助成事業プロジェクト「悪性腫瘍等治療支援分子イメージング機器の開発(2006年~2007年)」により開発されたプロトタイプを製品化した装置です。
Elmammoは(株)島津製作所の商標です。
製造販売承認番号
22600BZX00008000 | 核医学診断用ポジトロンCT装置 [乳房専用PET装置Elmammo] |
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・撮影方法上、胸壁から15mm以内は撮影できないため、写らない範囲があります。
(目安:Aカップ以下の方は撮影部分が少ない可能性があります)
・授乳中の方や断乳後6ヶ月以内の方は乳房専用PET検査をお受けいただけません。
機器詳細については東名古屋画像診断クリニック
TEL: 052-764-1713 までお問い合わせください。